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ハウステンボス「ミッフィー・ワンダースクエア」エリアレビュー

絵本世界に没入する“色使い”に注目。必見スポットを紹介

【ハウステンボス:Miffy Wonder Square】
6月21日 オープン予定

 長崎県のテーマーパーク「ハウステンボス」にて、6月21日にオープンする新エリア「Miffy Wonder Square(ミッフィー・ワンダースクエア)」。今回、オープンに先駆けてエリア内を取材できたので、その模様をお届けしたい。

 「ミッフィー・ワンダースクエア」は、ディック・ブルーナが描くキャラクター「ミッフィー」の絵本の世界を表現したハウステンボスの新エリア。ハウステンボスの中心に位置する「アムステルダム地区」の一画をまるごと使用し、「ミッフィーとなかまたちの憧れの休日」を楽しめる。

 「ミッフィー・ワンダースクエア」には、ハウステンボスの入場パスポートで入れる。別途、アトラクション等が優先利用できる「エクスプレスパス」もある。価格は各1,000円(「アンクルパイロットのフライトアドベンチャー」「グリーティングギャラリー」「ミッフィー&フレンズのヨットセーリング」対象)。

 また、上記3つのアトラクションとレストラン「エブリデイ・セレブレーションキッチン」が優先利用できる「ミッフィーエンジョイセット」が2,900円となっている。

エリア入口

 エリア内最大の特徴は、その街並みだろう。ミッフィーの絵本は、「ブルーナカラー」と呼ばれる6色のみで構成されており、その色味も厳密に指定されている。「ミッフィー・ワンダースクエア」では、この「ブルーナカラー」が建物や装飾に大幅に使われており、一歩入るだけで「ミッフィー」の世界にやってきたと実感できる。

 ハウステンボス代表取締役社長の高村耕太郎氏によれば、この色使いこそ「特にこだわった」部分だという。造形物の場合は実際塗ってみると色味がズレることがあり、その再現に苦労した。しかしここをしっかりこだわって色味を統一したことで、「世界観が伝わる雰囲気づくり」を目指したそうだ。

ブルーナカラーをふんだんに、かつ正確に使用することで、絵本の世界に入り込んだような体験が実現されている
トイレもカラフル

 エリア内には、ライド型のアトラクションが2つ、ミッフィーに会える常設のグリーティング施設が1つ、大型レストランが1つ、テイクアウト専門のカフェが1つ、グッズショップが2つ、チュロスとポップコーンの販売ワゴンが1つずつ、そのほかにもフォトスポットがいくつかある。

 以下では、中でも注目のスポットとその見どころをお伝えしたい。

アンクルパイロットのフライトアドベンチャー

 飛行機型の回転型のライドアクション。1機につき4人乗りで、前方の席には飛行機を上昇させるボタン付き。実際に乗ってみると、想像よりも高い位置にまで飛行でき、「ミッフィー・ワンダースクエア」の街並みを上から眺められる。子どもも大人も楽しめる、爽快なアトラクション。

ボタンを押すと上昇する、という仕掛けが面白い。地上からの見た目以上に高く上がるので、実に楽しい

ミッフィー&フレンズのヨットセーリング

 こちらはヨットによるセーリングをテーマとしたライドアクション。2人乗り。「アンクルパイロットのフライトアドベンチャー」と同様の回転型だが、こちらはよりスピードが速く、上下にも動くため、よりスリリングな体験となっている。各ライドにミッフィーやメラニー、ボリスなどのキャラクターたちがいるのもポイントだ。

空中にあがらない分、スピードが速くなっている。大人も思わず笑顔になるだろう

グリーティングギャラリー

 国内初となるミッフィーとの常設グリーティング施設。ヨーロッパの街角にあるアートギャラリーをイメージしており、内装がディック・ブルーナ風でとてもおしゃれ。列に並んで中に入ると、ミッフィーといっしょに写真を撮れる。

アートギャラリーをイメージした施設。額縁に入った絵はまさにアート
扉を開けるとミッフィーに会える! 時間は限られているが、記念撮影が可能だ

エブリデイ・セレブレーションキッチン

 エリア内の大型レストラン。内装はエリア内でも特にカラフルになっていて、入った瞬間から賑やかさを感じられる。「セレブレーション」をイメージしたフードやスイーツが揃っており、「特別な今日をお祝いする」というコンセプトが込められている。食事していると時折、お祝いのためのダンスタイムも発生。手元のタオルなどを振って参加すれば、さらに楽しい時間を過ごせるだろう。

一際賑やかな内装。2階席もあり、細かいところまで装飾が行き届いている
ミッフィー 夢の中のオムライス 2,200円
ミッフィーのわくわくギフトカレー 2,000円
ミッフィーのお子様パーティープレート 1,800円
ミッフィーのセレブレーションハンバーグ 2,500円
ミッフィーのセレブレーションケーキ 3,000円(テイクアウトBOX付きは3,300円)
雲にのったミッフィーフィナンシェ 1,500円
おかしのくにのミッフィーパフェ 1,700円

ホリデー・ピクニックカフェ

 テイクアウト専門のカフェ。サンドイッチBOXやクレープなどが注文可能で、食べ歩いたり、近くのテラス席などで食事できる。ミッフィーとのピクニックを体験する、というイメージのカフェとなっている。

やや落ち着いた雰囲気のカフェ
ミッフィーのふわふわそのぎ抹茶ラテ 800円(左下)、ミッフィーのわくわくピクニックBOX 1,600円(右)
【その他注目のスポット】
グッズショップ「マイ・ミッフィーブティック」。ハウステンボス限定の身につけグッズを含む、ファッションアイテムが揃うセレクトショップ
グッズショップ「バニー・ホップ・ギフト」。ハウステンボスオリジナルのぬいぐるみやお菓子、ステーショナリーなどのグッズが揃うショップ
九州の名産品などが集まった「ルーベンスマルシェ」。ハウステンボス限定のチーズなどもここで買える
ポップコーン販売ワゴン。ケースも購入可能(ケース付きで2,500円)
チュロス(500円)の販売ワゴン
エリア内のフォトスポット。ミッフィーが喋る仕掛けもある

 エリアは6月21日にオープン。ハウステンボスではその後、1年にひとつあたりのペースで「インパクトのあるプロジェクトを用意している」という。2025年秋にはウォークスルー型アトラクション「ミッフィーのドリームストーリーブック」のオープンが予告されており、こちらも楽しみだ。

 6月27日からはハウステンボス直営ホテル「ホテルアムステルダム」にて、「アンクルパイロットのフライトアドベンチャー」をモチーフとした新デザインの「ミッフィールーム」を展開予定。ルームキーは絵本風のブックレットに入っているなど、ミッフィー尽くしで宿泊できる。

 ハウステンボスを歩いていると、遠目から見てもカラフルな「ミッフィー・ワンダースクエア」はかなり目立つ。一見、子どもを含めた家族連れがメインターゲットのようだが、ミッフィーは今年誕生70周年ということで、実は大人を含めた幅広い年齢層に届くコンテンツでもあるという。ミッフィーエリアの誕生が、ハウステンボスにどのような影響を及ぼすのか。オープンが楽しみだ。

こちらは2025年秋オープン予定の「ミッフィーのドリームストーリーブック」。すでに外観はできていた。ウォークスルー型のアトラクションになるという
こちらが新デザインの「ミッフィールーム」。家具、食器、アメニティに至るまでミッフィーで統一されている
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