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ハウステンボス「ミッフィー・ワンダースクエア」エリアレビュー
絵本世界に没入する“色使い”に注目。必見スポットを紹介
2025年6月19日 21:58
- 【ハウステンボス:Miffy Wonder Square】
- 6月21日 オープン予定
長崎県のテーマーパーク「ハウステンボス」にて、6月21日にオープンする新エリア「Miffy Wonder Square(ミッフィー・ワンダースクエア)」。今回、オープンに先駆けてエリア内を取材できたので、その模様をお届けしたい。
「ミッフィー・ワンダースクエア」は、ディック・ブルーナが描くキャラクター「ミッフィー」の絵本の世界を表現したハウステンボスの新エリア。ハウステンボスの中心に位置する「アムステルダム地区」の一画をまるごと使用し、「ミッフィーとなかまたちの憧れの休日」を楽しめる。
「ミッフィー・ワンダースクエア」には、ハウステンボスの入場パスポートで入れる。別途、アトラクション等が優先利用できる「エクスプレスパス」もある。価格は各1,000円(「アンクルパイロットのフライトアドベンチャー」「グリーティングギャラリー」「ミッフィー&フレンズのヨットセーリング」対象)。
また、上記3つのアトラクションとレストラン「エブリデイ・セレブレーションキッチン」が優先利用できる「ミッフィーエンジョイセット」が2,900円となっている。
エリア内最大の特徴は、その街並みだろう。ミッフィーの絵本は、「ブルーナカラー」と呼ばれる6色のみで構成されており、その色味も厳密に指定されている。「ミッフィー・ワンダースクエア」では、この「ブルーナカラー」が建物や装飾に大幅に使われており、一歩入るだけで「ミッフィー」の世界にやってきたと実感できる。
ハウステンボス代表取締役社長の高村耕太郎氏によれば、この色使いこそ「特にこだわった」部分だという。造形物の場合は実際塗ってみると色味がズレることがあり、その再現に苦労した。しかしここをしっかりこだわって色味を統一したことで、「世界観が伝わる雰囲気づくり」を目指したそうだ。
エリア内には、ライド型のアトラクションが2つ、ミッフィーに会える常設のグリーティング施設が1つ、大型レストランが1つ、テイクアウト専門のカフェが1つ、グッズショップが2つ、チュロスとポップコーンの販売ワゴンが1つずつ、そのほかにもフォトスポットがいくつかある。
以下では、中でも注目のスポットとその見どころをお伝えしたい。
アンクルパイロットのフライトアドベンチャー
飛行機型の回転型のライドアクション。1機につき4人乗りで、前方の席には飛行機を上昇させるボタン付き。実際に乗ってみると、想像よりも高い位置にまで飛行でき、「ミッフィー・ワンダースクエア」の街並みを上から眺められる。子どもも大人も楽しめる、爽快なアトラクション。
ミッフィー&フレンズのヨットセーリング
こちらはヨットによるセーリングをテーマとしたライドアクション。2人乗り。「アンクルパイロットのフライトアドベンチャー」と同様の回転型だが、こちらはよりスピードが速く、上下にも動くため、よりスリリングな体験となっている。各ライドにミッフィーやメラニー、ボリスなどのキャラクターたちがいるのもポイントだ。
グリーティングギャラリー
国内初となるミッフィーとの常設グリーティング施設。ヨーロッパの街角にあるアートギャラリーをイメージしており、内装がディック・ブルーナ風でとてもおしゃれ。列に並んで中に入ると、ミッフィーといっしょに写真を撮れる。
エブリデイ・セレブレーションキッチン
エリア内の大型レストラン。内装はエリア内でも特にカラフルになっていて、入った瞬間から賑やかさを感じられる。「セレブレーション」をイメージしたフードやスイーツが揃っており、「特別な今日をお祝いする」というコンセプトが込められている。食事していると時折、お祝いのためのダンスタイムも発生。手元のタオルなどを振って参加すれば、さらに楽しい時間を過ごせるだろう。
ホリデー・ピクニックカフェ
テイクアウト専門のカフェ。サンドイッチBOXやクレープなどが注文可能で、食べ歩いたり、近くのテラス席などで食事できる。ミッフィーとのピクニックを体験する、というイメージのカフェとなっている。
エリアは6月21日にオープン。ハウステンボスではその後、1年にひとつあたりのペースで「インパクトのあるプロジェクトを用意している」という。2025年秋にはウォークスルー型アトラクション「ミッフィーのドリームストーリーブック」のオープンが予告されており、こちらも楽しみだ。
6月27日からはハウステンボス直営ホテル「ホテルアムステルダム」にて、「アンクルパイロットのフライトアドベンチャー」をモチーフとした新デザインの「ミッフィールーム」を展開予定。ルームキーは絵本風のブックレットに入っているなど、ミッフィー尽くしで宿泊できる。
ハウステンボスを歩いていると、遠目から見てもカラフルな「ミッフィー・ワンダースクエア」はかなり目立つ。一見、子どもを含めた家族連れがメインターゲットのようだが、ミッフィーは今年誕生70周年ということで、実は大人を含めた幅広い年齢層に届くコンテンツでもあるという。ミッフィーエリアの誕生が、ハウステンボスにどのような影響を及ぼすのか。オープンが楽しみだ。
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